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2007年05月 アーカイブ
2007年05月31日

光合成

738e9151.jpg心地よい朝である。
こういう日は窓を全開し、植物を表に出し、そして自分自身を開放するととても良い。
「自分という存在を忘れ、太陽と大地との一体化」−そういうイメージである。

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調K.488を聴く。
ウィーンに居を構え、社会的にも絶賛を浴び心身とも充実していた絶頂期の作品である。
ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ&指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1994651

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2007年05月30日

幸せ

7853e35a.jpg「スパイダーマン3」を観た。
友人たちがこぞって薦めるので前から気にはなっていたが、DVDで観ればいいやと思っていた。しかし、ふと気になりふらりと映画館に入った。
1作目も2作目も僕は観ていない。だから、スパイダーマンが何ぞやという知識、先入観は皆無。

しかし、よかった。自分と重ね合わせてしまう。人間らしい、というより人間そのものだ。「光」の部分と「闇」の部分が交錯する。目前の相手の姿勢、状態、反応によって「神」にも「悪魔」にもなりうる。スーパーマンのように常に「神」であることは難しい。が、「それが人間なんだ」って言ってしまうと「棚上げ」、「正当化」になってしまう・・・。

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2007年05月29日

昨日見た夢

78815e59.jpgヘンリー・パーセルの歌劇「インドの女王」を聴く。

ジョン=エリオット・ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1936576

パーセルは17世紀イギリスが生んだ夭折の大作曲家。パーセル以前、イギリスは音楽的には完全な後進国であった。そしてパーセルの死後、19世紀末のエルガーを経、20世紀のブリテンまで大作曲家の空白期間が何と200年に及ぶ。
  

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2007年05月28日

ひょうきん族

517d5f90.jpg外は快晴、しかも夏のように暑い。
「気持ちがいい」と言いたいところだが、「氣」はあまり良くない。

そういう日は気分転換に明るい音楽を聴こう。
いわゆる古典音楽と認識している音楽は西欧音楽であり、その西欧音楽の発祥はイタリアである。ゲルマン音楽を好む僕は普段あまりイタリア音楽は聴かない。イタリア音楽は快活で脳天気なくらい明るい。中でもロッシーニの音楽は最右翼だ。

ロッシーニ:序曲集
クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1244269

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2007年05月27日

眠りの音楽

65bc9c10.jpg初夏だというのにやたらに眠い一日。
どうやら磁場的に良くなかったようで狭い空間に閉じ込められてしまったような感覚。
夕刻まで講習だったのでこれは仕方ない。

ところで、クラシック音楽を苦手だという人はどうやらついつい眠くなってしまうらしい。眠いときは素直に寝てしまえばいい。そもそも古典音楽は高尚なもので正座してしっかり聴くものだというイメージを持っている輩が多い。とはいえ、作曲された当時の大衆からみれば「ポピュラー音楽」なのであって、そんなに難しいものではなかったはずだ。

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2007年05月26日

神と自己との対話

6d4c5b59.jpgフォーレの「ラシーヌの雅歌」作品11を聴く。

ジョン・オールディス指揮グループ・ヴォカール・ド・フランス
フランソワ=アンリ・ウバール(オルガン)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/665330

つい先日東京国際フォーラムで開催された「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」で聴いたコルボのレクイエムが素晴らしい出来だったので、ふと思い出し久しぶりにCDトレイに乗っける。
「ラシーヌの雅歌」。これはフォーレがまだ18歳の頃、ニーデルメイエール音楽学校の卒業作品として創作したものである。とてもティーンエイジャーの作品とは思えない崇高さを持つ。おそらく根本的な信仰心の反映だろうが、彼の楽曲には共通して「心の静けさ」、「心の安らぎ」など宗教的に魂を揺さぶる「何か」が存在する。

  いと高きところのお言葉、
  われらの唯一の希望、
  天と地とのとこしえなる日。
  われらは静かな夜のしじまを破る。
  ・・・

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2007年05月25日

北の大地と宇宙

29c47924.jpgシベリウス:交響曲第6番ニ短調 作品104を聴く。

レイフ・セーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1922763

シベリウスといえば第2交響曲が別格扱いで人気曲である。若い頃はよく聴いたものである。確かに名曲であるとは思う。しかし、シベリウスの7曲の交響曲の中で最も好きなのはこの第6交響曲である。そもそも「別次元の音楽」。音のクラスターが相当に高いのである。「宇宙」を限りなくミニマルに表現した大傑作だと断言できるだろう。「魂」が「宇宙」に繋がる瞬間を体感できる音楽というものはそうざらにあるものではない。ゆえにどんな指揮者で聴いても基本的には感動する。

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2007年05月24日

パラダイム・シフト

275dc46d.jpgカラヤン・ポピュラー・コンサートを聴く。
何でこんなCDを持っているのだろうか?買った記憶はない。おそらく誰かにもらったのだろう。棚に埋もれていたのを先日の引越しの際に見つけ、手元に出しておいた。

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/468586

カラヤンという指揮者は明確に嫌いである。あえて正座して聴くことは絶対にない。自分から好き好んで購入することもありえない。

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2007年05月23日

セックスレス

d287b81a.jpgチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35を聴く。

アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1843884

ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの所謂3大協奏曲に加え4大協奏曲ともいわれる傑作である。

チャイコフスキーがこの曲を書いたのは1878年、38歳の時。永遠の恋人でありパトロンであったフォン・メック夫人から毎年のように年金を送られるようになったのが1876年からといわれているのでそれから間もない時期のことである。

フォン・メック夫人は以後1890年まで財政援助を続け、手紙のやり取りも頻繁になされた。
この二人の関係は非常に面白い。片や貧しい名も知れぬ音楽家で内気かつ臆病な性格であった作曲家、片や世界的に指折りの富豪。精神的に固い絆で結ばれていた二人だが、生涯一度もお互いに顔を合わすことはなかった。それが、あえて当人同士が決めたルールであったのだ。
なぜか?

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2007年05月22日

20世紀ロックの光と翳

0a8d8858.jpgThe Velvet Underground & Nicoを聴く。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1375811

かのアンディ・ウォーホールがデザインをしたバナナのジャケットの音盤である。
発表当時商業的には失敗だったが、後に再評価され、今や伝説となっているバンドの大傑作である。1曲目の「Sunday Morning」はイントロから懐かしく、なぜか古き良き少年時代を髣髴とさせるアンニュイな名曲。そして「Heroin」。

「Heroin, It's my wife, It's my life.」
とくる。

アルバムを通して「ドラッグ」、「幻覚」、「現実逃避」、「エロス」をテーマにした楽曲が続く。歌詞から曲調からすべて危険な匂いを漂わせているのだ。1967年の発表だからもう既に40年前のものである。当時のオーディエンスには到底理解し得なかったのだろうが、現在の耳で聴くと「心地よさ」と「内的爆発」の同居とでも表現できようか。カタルシスである。

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アレグロ・コン・ブリオ~「愛」+「勇気」=「ワンネス」:2007年05月アーカイブ
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2007年05月31日

光合成

738e9151.jpg心地よい朝である。
こういう日は窓を全開し、植物を表に出し、そして自分自身を開放するととても良い。
「自分という存在を忘れ、太陽と大地との一体化」−そういうイメージである。

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調K.488を聴く。
ウィーンに居を構え、社会的にも絶賛を浴び心身とも充実していた絶頂期の作品である。
ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ&指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1994651

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2007年05月30日

幸せ

7853e35a.jpg「スパイダーマン3」を観た。
友人たちがこぞって薦めるので前から気にはなっていたが、DVDで観ればいいやと思っていた。しかし、ふと気になりふらりと映画館に入った。
1作目も2作目も僕は観ていない。だから、スパイダーマンが何ぞやという知識、先入観は皆無。

しかし、よかった。自分と重ね合わせてしまう。人間らしい、というより人間そのものだ。「光」の部分と「闇」の部分が交錯する。目前の相手の姿勢、状態、反応によって「神」にも「悪魔」にもなりうる。スーパーマンのように常に「神」であることは難しい。が、「それが人間なんだ」って言ってしまうと「棚上げ」、「正当化」になってしまう・・・。

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2007年05月29日

昨日見た夢

78815e59.jpgヘンリー・パーセルの歌劇「インドの女王」を聴く。

ジョン=エリオット・ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1936576

パーセルは17世紀イギリスが生んだ夭折の大作曲家。パーセル以前、イギリスは音楽的には完全な後進国であった。そしてパーセルの死後、19世紀末のエルガーを経、20世紀のブリテンまで大作曲家の空白期間が何と200年に及ぶ。
  

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ひょうきん族

517d5f90.jpg外は快晴、しかも夏のように暑い。
「気持ちがいい」と言いたいところだが、「氣」はあまり良くない。

そういう日は気分転換に明るい音楽を聴こう。
いわゆる古典音楽と認識している音楽は西欧音楽であり、その西欧音楽の発祥はイタリアである。ゲルマン音楽を好む僕は普段あまりイタリア音楽は聴かない。イタリア音楽は快活で脳天気なくらい明るい。中でもロッシーニの音楽は最右翼だ。

ロッシーニ:序曲集
クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1244269

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2007年05月27日

眠りの音楽

65bc9c10.jpg初夏だというのにやたらに眠い一日。
どうやら磁場的に良くなかったようで狭い空間に閉じ込められてしまったような感覚。
夕刻まで講習だったのでこれは仕方ない。

ところで、クラシック音楽を苦手だという人はどうやらついつい眠くなってしまうらしい。眠いときは素直に寝てしまえばいい。そもそも古典音楽は高尚なもので正座してしっかり聴くものだというイメージを持っている輩が多い。とはいえ、作曲された当時の大衆からみれば「ポピュラー音楽」なのであって、そんなに難しいものではなかったはずだ。

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2007年05月26日

神と自己との対話

6d4c5b59.jpgフォーレの「ラシーヌの雅歌」作品11を聴く。

ジョン・オールディス指揮グループ・ヴォカール・ド・フランス
フランソワ=アンリ・ウバール(オルガン)
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つい先日東京国際フォーラムで開催された「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」で聴いたコルボのレクイエムが素晴らしい出来だったので、ふと思い出し久しぶりにCDトレイに乗っける。
「ラシーヌの雅歌」。これはフォーレがまだ18歳の頃、ニーデルメイエール音楽学校の卒業作品として創作したものである。とてもティーンエイジャーの作品とは思えない崇高さを持つ。おそらく根本的な信仰心の反映だろうが、彼の楽曲には共通して「心の静けさ」、「心の安らぎ」など宗教的に魂を揺さぶる「何か」が存在する。

  いと高きところのお言葉、
  われらの唯一の希望、
  天と地とのとこしえなる日。
  われらは静かな夜のしじまを破る。
  ・・・

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2007年05月25日

北の大地と宇宙

29c47924.jpgシベリウス:交響曲第6番ニ短調 作品104を聴く。

レイフ・セーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1922763

シベリウスといえば第2交響曲が別格扱いで人気曲である。若い頃はよく聴いたものである。確かに名曲であるとは思う。しかし、シベリウスの7曲の交響曲の中で最も好きなのはこの第6交響曲である。そもそも「別次元の音楽」。音のクラスターが相当に高いのである。「宇宙」を限りなくミニマルに表現した大傑作だと断言できるだろう。「魂」が「宇宙」に繋がる瞬間を体感できる音楽というものはそうざらにあるものではない。ゆえにどんな指揮者で聴いても基本的には感動する。

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2007年05月24日

パラダイム・シフト

275dc46d.jpgカラヤン・ポピュラー・コンサートを聴く。
何でこんなCDを持っているのだろうか?買った記憶はない。おそらく誰かにもらったのだろう。棚に埋もれていたのを先日の引越しの際に見つけ、手元に出しておいた。

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/468586

カラヤンという指揮者は明確に嫌いである。あえて正座して聴くことは絶対にない。自分から好き好んで購入することもありえない。

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2007年05月23日

セックスレス

d287b81a.jpgチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35を聴く。

アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1843884

ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの所謂3大協奏曲に加え4大協奏曲ともいわれる傑作である。

チャイコフスキーがこの曲を書いたのは1878年、38歳の時。永遠の恋人でありパトロンであったフォン・メック夫人から毎年のように年金を送られるようになったのが1876年からといわれているのでそれから間もない時期のことである。

フォン・メック夫人は以後1890年まで財政援助を続け、手紙のやり取りも頻繁になされた。
この二人の関係は非常に面白い。片や貧しい名も知れぬ音楽家で内気かつ臆病な性格であった作曲家、片や世界的に指折りの富豪。精神的に固い絆で結ばれていた二人だが、生涯一度もお互いに顔を合わすことはなかった。それが、あえて当人同士が決めたルールであったのだ。
なぜか?

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2007年05月22日

20世紀ロックの光と翳

0a8d8858.jpgThe Velvet Underground & Nicoを聴く。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1375811

かのアンディ・ウォーホールがデザインをしたバナナのジャケットの音盤である。
発表当時商業的には失敗だったが、後に再評価され、今や伝説となっているバンドの大傑作である。1曲目の「Sunday Morning」はイントロから懐かしく、なぜか古き良き少年時代を髣髴とさせるアンニュイな名曲。そして「Heroin」。

「Heroin, It's my wife, It's my life.」
とくる。

アルバムを通して「ドラッグ」、「幻覚」、「現実逃避」、「エロス」をテーマにした楽曲が続く。歌詞から曲調からすべて危険な匂いを漂わせているのだ。1967年の発表だからもう既に40年前のものである。当時のオーディエンスには到底理解し得なかったのだろうが、現在の耳で聴くと「心地よさ」と「内的爆発」の同居とでも表現できようか。カタルシスである。

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2007年05月21日

至高の第9

f4c23a91.jpgフルトヴェングラー、バイロイトの第9(新発見マスター使用盤)が発売された。
タワーレコードで偶然かかっていた音を聴いてぶっ飛んだ。
僕がこれまで聴いていたのは、東芝EMI初期盤(CC35-3165)と同じく東芝EMIの擬似ステレオ盤(TOCE-3007)の2種。あまりにも音が鮮明でかつ力があり彫が深い。とても50年以上前の録音とは思えない。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2559502

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー。
いわずとしれた20世紀最大の巨匠。ベートーヴェン演奏に関しては間違いなく他の誰の追随も許さない唯一絶対の指揮者(だと勝手に思っている)。彼の場合、録音芸術なるものを信じていなかったこと(つまり録音嫌いだった)と、やっとステレオ録音が商業化され始めた頃(1954年)に亡くなってしまったことから所謂「優秀な音質の」音盤は残されていない。しかしながら、高校生時代初めて聴いた「田園」交響曲にすっかりはまってしまい、以来ほとんどのスタジオ録音、ライブ録音を聴き漁ってきた。最近こそ滅多に聴くことはなくなったが・・・。

ところで、本盤は戦後バイロイト音楽祭が再開された記念のコンサートの実況録音である。発売以来最高の第9交響曲として一般に認知されてきた至高の名盤である。

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2007年05月20日

運命の4つの音

618768e1.jpg来週末の「古典音楽講座」のために久しぶりに手持ちの第5交響曲のCDをとっかえひっかえ聴く。第5とはもちろんベートーヴェン作曲のものである。

①カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
②オットー・クレンペラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1968年ライブ)
③ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ヘッセン放送交響楽団
④セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
⑤サー・サイモン・ラトル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
⑥ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1947年ライブ)
⑦朝比奈隆指揮新日本フィルハーモニー交響楽団(1989年ライブ)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1401671

日本では専ら「運命」という名で親しまれている、特別クラシックファンでもない輩でも知っているであろうあの有名な出だしを持つ名曲である。「ダダダダーン」というテーマは誰もが知ってるだろうが、普段クラシックを聴かない人以外で全曲を通して聴いたり知ってるという人はあまりいないかもしれない。

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2007年05月19日

癒し

cfaf95de.jpg聴いて癒されるクラシック音楽を教えてくれとたまに言われる。
深夜寝る前にお酒を片手にリラックスしながらぼーっと聴ける音楽を、ということだ。

僕は生来どちらかというと「真面目」に音楽を聴いてきたので、何となく聴ける音楽といわれると途端に悩みこんでしまう。「真面目」というのは正座してきちっとということでは決してないが、とにかく一音も逃さず「良い音楽」か「そうでもない音楽」かを見分けようと集中して聴いてきたということである。

あらゆる芸術がそうだが、「一期一会」なのである。茶の湯の世界に通じるものである。たかがCD、されどCD。音の缶詰というなかれ。感動するものはありえない感動を与え、呼び起こす。これまで幾度となく生演奏(クラシックに限らずジャズでもロックでも)や音盤でそれを体感してきた。コミュニケーションである。「親和」である。

ところで、「癒し」の音楽を1曲。

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2007年05月18日

3人寄れば・・・

f8c11e38.jpg3人寄れば何とやら。
「3」という数字はきわめて意味深い、奥深い数字である。
人類は今第2段階にいるといわれる。そしていずれは第3段階(いわゆるキリスト意識)にアセンション(次元上昇)するということだ。
昨今世の中で「Win-Win(共に勝つ)」ということが叫ばれる。そのことが本当に理解でき実行できる人はどれだけいることだろうか。人間は弱い。どうしても窮屈な「身体」に意識が向いてしまう。しかし、それが「自分との闘い」なのだ。

ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 作品97「大公」を聴く。
しかも戦前1928年電機録音時代のカザルス・トリオのいわずとしれた屈指の名盤でである。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/874227

カザルス・トリオは、
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
パブロ・カザルス(チェロ)
の3名人によって1905年にパリで結成された史上最高の名トリオ。
それぞれが個性を持った名手たちで、普通ならその個性がぶつかり合い、お互いが自己主張し合い、バランスを欠いた演奏になることは必至である。しかしながら、彼ら3人には張り合おうという意識がなく、かつ遠慮もなく、融通無碍に弾きながら、最高の「音楽」を創出する。

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2007年05月16日

オペラ座の夜

d7390040.jpgクイーン「オペラ座の夜」を聴く。
デビュー当時本国イギリスでは相手にされず、日本で大ブレイクした大物バンドの頂点を飾る大傑作である。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1903575

クイーンの魅力はフレディのクラシカルなピアノとブライアンのハードなギター演奏の絡みとそのコーラス・ワークである。特に70年代はシンセサイザーを一切使わず4人がそのい全ての音を作っていた。

1曲目のフレディの弾くピアノ前奏からすでに独自の世界で魅了されるが、何といってもこのアルバムの白眉は「ボヘミアン・ラプソディ」である。

Is this real life? Is this just fantasy?
Caught in a landslide. No escape from reality.

Open your eyes. Look up to the skies and see.
I'm just a poor boy, I need no sympathy.
Because I'm easy come, easy go. A little high, little low.
Anyway the wind blows, doesn't really matter to me, to me.

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2007年05月15日

性的欲望

2057193d.jpgヤナーチェクの歌劇「イェヌーファ」を抜粋で聴く。
サー・チャールズ・マッケラス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2508313

音楽は地味で決して聴いて耳にすーっと入ってくるものではない。ましてや言語はチェコ語。
あらすじは、というと三面記事風の暗ーい内容。途中で聴くのをやめる。

レオシュ・ヤナーチェク。決して愛着のある作曲家ではない。ほとんど意識して聴いた時期はない。が、2004年生誕150年の多少の盛り上がり時に集中的に攻めてはみた。

中でも、弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」に関しては彼の作品の中でも唯一といっていいくらい刺激的な楽曲。特に、アルバン・ベルク四重奏団の演奏した音盤をよく聴いた。
http://www.murauchi.com/MCJ-front-web/CoD/0000000255101/

この曲はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」をモチーフに書かれたものではなく、そのタイトル通りトルストイの同名小説にインスピレーションを得てその晩年69歳の時に作曲されたものである。
63歳の時、ヤナーチェクは当時25歳の運命の女性カミラ・シュテスロヴァー夫人と出会った。この出会いが彼の創作意欲に刺激を与え、以降亡くなるまで不滅の傑作群を残すことになる。

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2007年05月14日

家路

dfff2c82.jpg「新世界」交響曲。
クラシック音楽入門の代表曲である。高校生のある時期夢中になって聴いていたのを思い出す。しかし、こういった通俗曲は最近は滅多に聴かない。そもそもドヴォルザークの音楽自体どうも歌謡曲っぽいところが苦手なのだ。「毒気の抜かれた」音楽とでもいうか、どうも健全過ぎる。彼の生涯をみてみても、若い頃は苦学したものの30歳過ぎてからは社会的にも認められ、ニューヨーク・ナショナル音楽院の院長にまでなっている。芸術を産む土壌には多少なりとも「負」が必要なのではないかと僕は考える。

イシュトヴァン・ケルテス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/879994


1892年、ドヴォルザークはアメリカに渡る。
2年間のアメリカ生活は彼の創作に大きな影響を与え、この交響曲は「新世界」アメリカから故郷のボヘミアへのメッセージという意味が込められているという。

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2007年05月12日

傑作交響曲・・・

isselstedt_beetoven.jpgどういう訳かベートーヴェンの第8交響曲が急に聴きたくなり聴いている。
9つの交響曲の中でも比較的演奏機会が少なく、かのフルトヴェングラーも第2交響曲と同じくらい演奏頻度が少ない。

とはいえ、作曲家本人はかの第9交響曲よりも評価していたらしい。ひょっとすると自分が書いた9つの中で最高傑作だと思っていたふしもあるようだ。

第8交響曲は、「のだめ」で有名になった第7交響曲といわば双生児である。
しかしながら、後期に入る直前とは思えないくらい規模は小さく軽い。厳密に言うと、という風に聴こえる。しかし、内容は巨大だと思う。好き嫌いは別にして。。。

プロコフィエフの第1交響曲、ショスタコーヴィチの第9交響曲などに通じる洒脱さが何とも可愛らしい。

今、聴いているのは、
シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルハーモニー盤。古い録音だが名盤だと思う。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/885899

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2007年05月11日

春の祭典

gergiev_stravinsky.jpg最近、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」を耳にすることが多い。知人が2台ピアノバージョンで演奏会を開くということで何かと協力することになり、これまで集めてきた文献や音盤を漁ることが必然的になったからだ。

最近の演奏で出色はゲルギエフ盤。(そういえば一昨年だったかサントリーホールで都響だったかと共演した演奏もなかなかのものだった)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/548784

長らく愛聴していたのはデュトワ盤。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/373753

この曲はセックスをモチーフにした太古の自然賛歌であるが、初めて聴いたときは全く理解できなかったことを思い出す。1913年の初演のときもものすごいブーイングの嵐だったらしい。しかしながら、「ハルサイ」はもはや古典。今では生だろうと音盤だろうと大抵ゾクゾクさせられるほど魅力的な曲になっている。
そういえば、こちらもプログレ・ロックの古典と化しているキング・クリムゾンの「太陽と旋律パート1」は「ハルサイ」がモチーフになっているらしい。この曲も学生時代初めて聴いたときはぶっ飛んでしまった。今聴いても生々しく、とても30年以上前のロックとは思えない。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1411336

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2007年05月10日

ワーグナーの毒

karajan_parsifal.jpgところで、「女性の愛による救済」を永遠のテーマにしたのはワーグナーである。その晩年にはショーペンハウアーの影響下に、人類の退廃および再生を論じ、共苦の思想を表明した天才芸術家である。

今日は、その最後の作にして最高傑作(かどうかは賛否両論だが)である舞台神聖祭典劇「パルジファル」を聴く。もちろん、全てを一気に聴く時間も余裕もなかったので全曲盤から抜粋。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

http://www.hmv.co.jp/product/detail/139583

スピーカーを前に姿勢を正してマジで聴くならクナ盤だが、物理的にも精神的にも忙しい中、BGM的に聴くならカラヤン盤。というわけで、絶対無二のクナッパーツブッシュ指揮1962年バイロイト・ライブではなく、あえて嫌いなカラヤン盤をCDトレーに乗っける。

この楽劇は第1幕前奏曲や聖金曜日の奇跡など、有名な楽曲はあるのだが、非常に宗教色が強く(キリスト教の救済思想を色濃く反映している)そのあらすじ等を含め内容を理解するには「聖杯伝説」や「キリスト教の伝説」などに長けた知識をもってしても難しい。

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2007年05月09日

愛による救済

szell_egmont.jpg今日も久しぶりに、ベートーヴェンの劇音楽「エグモント」作品84を聴く。演奏は、ジョージ・セル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/882508

序曲は名曲であるが、全曲がコンサートなどにかけられることは滅多にない。ドイツの文豪ゲーテが、16世紀半ばにオランダ独立のために尽力した実在の人物を主人公に、1787年に書き上げた悲劇のためにベートーヴェンが創作した付帯音楽である。

作曲の依頼を受けたベートーヴェンの筆は遅々として進まなかったらしい。当時、歌劇「フィデリオ」をほぼ同時に推敲・改作していたということだが、この2作品はいずれも「女性の愛による魂の救済」がテーマになっている。
「エグモント」は悲劇、一方の「フィデリオ」はハッピーエンド。

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2007年05月08日

Historic Return

horowitz_historic_return_unedited.jpgホロヴィッツの1965年カーネギーホール・ライブを久しぶりに聴いている。
いわゆる「Historic Return」というやつだ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1939338

表舞台から遠ざかり隠遁生活をしていたホロヴィッツが10数年ぶりに公の場に姿を現した歴史的記録の録音である。
聴衆の反応は半端ではない。
ホロヴィッツの演奏の「研ぎ澄まされ感」というのも並大抵ではない。しかし、なぜかそこにあるのは「人間の弱さ」と「一抹の不安感」である。この録音はもともとは「編集された」代物であった。しかし、3年ほど前「Unedited」と称し、未編集バージョンが突如リリースされた。(未発表のDVD付で)
そう、当日のそのままをリアルに聴かせる音盤なのである。

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