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2008年02月
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一昨日の講座ではラフマニノフの第2協奏曲をとりあげたことは既に書いた。その時にも話したことだが、ラフマニノフは時代遅れのロマンティスト、映画音楽作曲家といようなレッテルを貼られ、どちらかというと二流に近い音楽家に思われていることも多い。
しかし、不評だった交響曲第1番を聴くにつれ、やっぱり稀に見る天才だと実感する。でなければ、100年経った今でも聴き継がれることはないように思うのだ。
それに・・・
ちょうど講座でロシアやソ連のクラシック音楽について言及する機会があり、ショスタコーヴィチやプロコフィエフについても語ったのだが、いわゆる「社会主義リアリズム」という限られた枠の中で、鋭い創造性を発揮した彼らには脱帽ものだと感じる。
続きを読む "バッハ、ラフマニノフ、ショスタコは内向的である" »
かながわアートホールで丸一日レコーディング漬け。楽屋にエンジニアの方と3人で篭っているとさすがに外の空気を思いっきり吸いたくなってくる。聴衆のいない平土間のホールは残響もたっぷりあり、日頃隣の部屋で鳴っているピアノの音とは比べられないほどきらきらした輝かしい音色を奏でてくれる。そもそも自宅にあるピアノはBösendorfer、このホールのピアノはSteinway & Sonsだから音が違って当たり前なのだが・・・。
11:30少し前に会場入り。早速録音予定の音楽を弾き始める。いくつかTakeを録りつつ、昼食をはさみ結局終了したのは20:00過ぎ。お疲れ様でした。CDは3月下旬発売予定です。お楽しみに!ちなみに僕が弾いたんじゃないですよ(笑)
保土ヶ谷までの往復の車中で鈴木雅明氏の「バッハからの贈りもの」を斜め読みする。明後日の講座を控えての予習という意味合いもあるが、なるほど日本が誇るバッハ研究家であり、有数の演奏家である鈴木氏ならではの含蓄のある言葉の数々はとても興味深く、勉強になる。この本の中で述べられていることで、同感と思ったことの一つが下記。
「バッハが生活者としてのたくましさと創造者とのバランスがとれていたのは象徴的であり、脅威でもあるということ。」
このバランスは現代社会においても重要なことだが、なかなかそういう人はいないというのも事実。バッハがある意味「天才」、否「宇宙人」といわれる理由はそこにあるのかもしれない。講座でも触れるつもりだが、生活者というのはいわば「俗」の部分であり、創造者とは「聖」の部分である。面白いのは、バッハは生活のために「教会音楽」を書き、絶対的な創造者の一人として「世俗音楽」を書いたということ。それはすなわち、「教会音楽」こそバッハにとっては「俗」であり、「世俗音楽」が「聖」であるという逆転現象なのである。バッハの「教会音楽」は四角四面の型にはまっており、「世俗音楽」は宇宙的拡がりを感じることは以前書いたが、また一つその理由が明らかになった感じだ。
まさに「汲めども尽きぬミューズの泉、語れどはてなき」ヨハン・セバスティアン・バッハ。
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勉強がてら東放学園の公開「ロック講座」に参加した。題して「ロック史~リック・ニールセン、ロック人生、30年を語る~」というもの。QueenやKissなどと同様70年代に日本がブームの火付け役となり、その後本国アメリカでもメジャーになった伝説のバンドCheap Trickのいわずと知れたギタリスト。合計90分間の公開講座で当然ながら演奏はない。しかしながら、古き良き70年代ロックの王道を歩み続けてきたバンドの中心メンバーを招いての授業だけに一般のオールド・ファンも交えての楽しい会。ともかくRick Nielsenは典型的なアメリカ人らしく妙に明るい。インタビュー形式で進められた講座の内容は表層的なものに過ぎないが、20歳前後の若い生徒に混じりながら、中年のおじさん、おばさんが何人もパイプ椅子に腰掛け、興奮して聞いている様を見ると、やはりジャンルを問わず音楽が人間に与える影響の大きさを実感する。Cheap Trickに関してはそれほど僕も詳しくないので彼らの音楽に関しては詳述を避けるが、どうやら78年にリリースされた「At Budokan」が爆発的にヒットし、武道館を世界的に有名にしたようだ。今日の授業でもRick本人が語っていたが、それ以前にはThe BeatlesやDeep Purple、Bob Dylanなども武道館で来日ライブを行い、音源もリリースされていたもののCheap Trickによって初めて武道館が来日アーティストにとっての憧れの殿堂となったということだ。どうやらその事実が彼らにしてみれば自慢らしい。
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