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2008年04月28日

昭和の記憶

61SKCG055ML._SL500_AA240_.jpgMiles DavisのBitches Brew。メタル期(1972~74)King Crimsonが産み出した諸作。いずれも混沌とした中にふと垣間見える(聴こえる)「調和」が魅力的。こういう音楽を耳にすると、1970年前後-つまり昭和45年前後の思い出が明滅しながら記憶の此方に浮上してくるから不思議だ。MilesもCrimsonも2008年の今でも決して古びることはない。こんなに斬新で魂を揺さぶるリズムとハーモニーはなかなか出逢えない。

1970年代初頭。泥沼化するベトナム戦争、連合赤軍浅間山荘事件、三島事件、大阪万博。などなど。当時小学校低学年だった僕にとっては遠い過去の記憶。子どもであるがゆえに世間で起こっている事件に関してはほぼOn timeでは記憶がない。ただし、当時の事件を取材した週刊誌や特集号が自宅の書棚に並んであったという記憶は確かにある。子ども心にぱらぱらとページをめくった記憶も確かだ。
あの頃の日本人はとても気概があった(と思う)。今の、画一化された横並びの教育がまかり通る「腑抜け」のような時代に比べ、山もあり谷もあったが、人々には「生きている」という実感があったはずだ。そういう時代がもう一度戻ってこないものだろうか・・・。
何だかふと古き良き(といっていかどうかはわからないが)あの時代が妙に懐かしくなり、あの頃創り出された音盤をいくつか聴いてみた。良い。とにかく良い。予定調和的でない即興とも思える躍動感がたまらない。

Miles Davis:Bitches Brew

マイルスはこのアルバムのためのツアーで収録曲をいくつかLiveで披露したというが、完璧に再現したのだろうか?如何せんLive(またはその音盤)を聴いていないので何とも言い難いが、にわかには信じられない。
この音の洪水とも言うべき賛否両論のジャズ・アルバムは天下無敵。ただひたすら無心に酔いしれることが正しい聴き方。真面目に頭で聴くなかれ。
ちなみにCD2の2曲目「John McLaughlin」を聴くと、Chick Corea & Return to Foreverの木霊が聴きとれ、このアルバムが明らかにいわゆるフュージョンの魁になっただろうことがわかる。いや、それは当たり前か・・・。なぜならChick Coreaもレコーディングに参加しているのだから。

明日は「みどりの日」だと思っていたらいつの間にか「昭和の日」と呼称が変わっているらしい。調べてみたら去年から「みどりの日」を5月4日に移動した代わりにそうなったとのこと。へぇ、初めて知った。

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コメント (2)
雅之:

1.[返信]

こんばんは。
『カインド・オブ・ブルー』は私もご多分にもれず大の愛聴盤ですが、音楽プロデューサーのテオ・マセロの編集も加わり電気的に千変万化した、ご紹介の『ビッチェズ・ブリュー』や『ライブ=イビル』、『オン・ザ・コーナー』も非常に面白く、大好きです。
絶えず自分の殻を打ち破り変革し、新しいステージへ進んだマイルスのLP、CDは、現代売れ筋の、癒し系のヨーロピアンジャズ・ピアノトリオや、エロチックなジャケットで顧客の気を引くことだけに専念する「腑抜け」なジャズのCDとは、根本的に志の次元が違うと、私もつい当たり前のことを思ってしまいます。

我々もマイルスに見習い、あえて自分の殻を打ち破り、新たな自分の可能性を求めて生きていきたいものですね。

しかし、メンデルスゾーンにマイルス・デイヴィス、金持ちのせがれも、やるもんですなあ!!

おかちゃん:

2.[返信]

>雅之様
おはようございます。マイルスに関してはかなり聴き込んでいらっしゃるようですね。「腑抜け」ジャズとは全くもって一線を画す音楽だと思います。

「しかし、メンデルスゾーンにマイルス・デイヴィス、金持ちのせがれも、やるもんですなあ!!」
そうですね(笑)生活のことを心配しないでよければ、人間は「生きられる」ということですかね。

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