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先日の滋賀短期大学での公開講座記録集のための原稿を作成しなければならず、やっと一息つけたのでその作業を始めた。レポートにして10枚程度、当日講演した内容をまとめるということなのだが、何をしゃべったのか細かいところまで思い出すのが意外に大変。
たった10日前の話しながら、ほとんどアドリブ的に話をしたものだから、レジュメを頼りに順番に書き出した。報告書という形で残るのだからどうせならきちっと良いものにしようと考えた。
何をするのであれ、どんな夢を見るのであれ、それを始めること。
大胆さには、驚くほどの創造力と、活力と、不思議な力がある。
(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)
BGMに、アルバン・ベルク四重奏団によるドヴォルザークの弦楽四重奏曲作品105を何度も繰り返した後、ふと思い立ち、久しぶりにシャルル・ミュンシュのフランクに耳を傾ける。
続きを読む "ミュンシュのコンサートホール・レコーディング集" »
「癒し」とは深いコミュニケーションに因を発する結果であるというようなことを昨日書いた。セミナーで多くの人と対峙してきた長年の経験から間違いないと確信を持ってはいるのだが、こと「(クラシック)音楽の癒し効果」に関してはどうなのだろうか?
演奏者と聴衆が会場(ホール)という一つの共有空間の中で心と心を通い合わせながら、互いに目に見えない気(エネルギー)を感じつつ、音を楽しむことが音楽鑑賞の醍醐味であり、それによって大きな感動が生まれ、結果的に双方にとっての「癒し」につながるのだと思うのだが、では、コンサート活動の一切を放棄したグレン・グールドの場合は一体どうなるのか?没後25年以上を経、いまだに彼のレコードは売れ続け、聴く者に「安心」を与えるという。彼の全録音を聴いたわけではないが、確かに天下の名盤と目される一連のバッハ演奏を聴く限り、そこには「感動」があるし、たとえ様々なピアニストの演奏を楽しんだとしても最終的に行き着くのはやっぱりグールド演奏だったりすることを考えると、彼の創造力は並大抵のものではないのだと思う。それほどに内容的にも技術的にも衝撃的で、常に新しい発見を与えてくれる奇跡的な演奏(音盤)なのだ。
とはいえ、これをもってグレン・グールドの演奏解釈を語ることはできても、音楽を通して彼とコミュニケーションしたことには決してならない。結局、音盤によってグレン・グールドの創り出した音楽の輪郭や解釈はつかめるものの、決して人間グールドとコミュニケーションしたことにならないことが「グールドを聴く」ことの弱点と言えば弱点だとここのところ僕は考えるのである。
続きを読む "音楽とはコミュニケーションである" »
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