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2008年12月03日

褻と晴れ

bob_dylan_free_wheelin.jpg人は誰でもお祭り好きだ。ともかくどんな手段を使おうと誰かと「一体化」したいと望んでいるのである。師走になり「忘年会」花盛り。ここぞとばかりに歌を歌いまくり、羽目をはずしながら発散する人々を見て、人間の根底に潜む「性」を垣間見たよう。

島国日本は古来農耕民族で、集団生活を余儀なくされた。人々が協力し合いながら日々の糧を産み出す労働。あまりに勝手な行動をとり、掟に背くと「村八分」という試練が待っていた。よって時には我慢を強いられる。その積もりに積もったストレスを年に1度のお祭りで解放するのである。この時ばかりは「無礼講」。若いも老体もお神輿を担ぎ、ともかく「一つ」になることを願う。

とはいえあまりに行過ぎた行動は気をつけねばなるまい。どんな状況、状態でも大人であることを忘れてはならない。

深夜の新宿を歩きながらBob Dylanの「Blowin’ in the Wind」を口ずさむ。

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2008年11月19日

久しぶりにQueen

queen_2.jpgどうやら今日がThe Whoの最終公演らしい。今朝から朝日新聞を読んでいると、先日の彼らの公演評が大々的に採り上げられており、世間から相応の注目を浴びているような印象を受けた。ちょうど夜は予定が空いていたものだから行こうか行くまいか散々迷った挙句、結局今回は見送ることにした(いや、ひょっとすると本当にこれが最初で最後の単独来日になるのかもしれないので、意を決して動こうとしたものの、一方で今更という感もあったので「まぁいいか」とあっさり諦めたというのが事実である)。

迷った時は行動するというのが鉄則。確かにコンサートひとつとってみても「後の祭」ということが何度かある。中でも、今でも忘れられないのがQueenのこと。85年だったかの来日の際(代々木第一体育館でのコンサートだったと記憶するが)、何と彼らはFirst Albumからの楽曲まで披露し、当日当夜その場に居合わせた幸運な観客は、久しぶりに往年のQueenらしいパフォーマンスを堪能できたらしいという話を後から聞いた。そして、同時に、「これでQueenも見納めなのではないか」(結局それは現実となったのだが)という憶測まで立ち昇ったことから、後々まで友人たちの間で語り草になった。このコンサートに興味を持ちながらも行かないという選択をしたことが今となっては悔やんでも悔やみきれないのである。だから、The Whoの来日コンサートにはやっぱり行っておけば良かったかなどとまだうじうじしている(笑)(何だかんだいってまた来ると期待しているのだが・・・)。

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2008年09月22日

最期の輝き

beatles_abbey_road.jpg自分が与えることをしないままもらうことばかりを考える・・・。大人になるということは「与えることができる」ということ。

And in the end, the love that you take   
Is equal to the love you make         
You make your love               

結局・・・、君がその手で奪う愛は
君がその手で生み出す愛と同じなのさ
愛とは自分自身で生み出すもの・・・
 (訳:山本安見)                           

The Beatles、厳密にはPaul McCartneyがその歴史の最後に自らに言い聴かせるように歌い上げた ラストナンバー「The End」。英語の細かいニュアンスまではわからないので、確かなことは言えないが、この歌詞、次のようにするともっと深みが出るような(逆にちょっと臭いかな)・・・。

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2008年09月21日

Hotel California

eagles_hotel_california.jpg一人一人が一皮も二皮も剥けて旅立ってゆく。たった2日間という身近い時間ながら、時空を超えるような深いコミュニケーションを体感することで、誰もが本来持っていた「潜在的な力」を思い出す。
誰もが人から愛されたい、そして受け容れられたいと願っている。でも、みんな拒絶されることを怖れて、いわば自分自身の「殻」に閉じこもっているのだ。そのことに気づき、今まで体験したことのなかったようなブレイクスルーを通じて「自分自身を卒業する」。
尾崎豊の「卒業」を声を大にして歌った。カラオケに行ったのは何年ぶりだろうか・・・。

行儀よくまじめなんて 出来やしなかった
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした
ひとつだけ 解っていたこと
この支配からの 卒業

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2008年09月14日

奇跡は自ら起こすものなり

The_Who_live_at_leeds.jpgKeith Moon死して30年。今秋、The Whoが単独で日本の地を踏み、初めてコンサートを開催する。結成から44年、あまりにも遅すぎた来日。Keith Moon、John Entwistleを亡くし、今やオリジナルの編成をとりえない、ある意味The Whoの残骸(?!)ともいうべき姿で行われる公演は実際のところどうなのだろうか?コアなファンからしてみると、The Whoという名を名乗り、RogerとPeteがThe Whoの懐かしの名曲群を披露するというだけで鳥肌モノなのだろうが、The Whoの奇跡は、The BeatlesLed Zeppelinの奇跡同様、オリジナルの4人のメンバーたちが揃って起こし得たマジックであり、シナジーであった。
The Beatlesが、あるいはLed Zeppelinが正しい意味において「再結成」がありえなかったように、彼らもかくあるべきではないのかと余計なお世話だが思ってしまうのだ。今回の来日がThe Who名義ではなく、例えばRoger Daltrey & Pete Townshendという形でのパフォーマンスならば、僕は何のわだかまりもなく、即刻納得し、いそいそと会場に出掛けたかもしれない。

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2008年08月27日

座右の銘

led_zeppelin_4.jpg20年来の友人と久しぶりに酒を酌み交わしながら語ったが、誰も何も変わっていない。結局、人の本質というのはそうそう変わるものではないようだ。それぞれが、自分の生業をとことん追求し、ぶれることなく継続していけば、人を幸せにするだけのパワーを持つようで、皆ハッピーな生活を送っている。もちろん組織に属している以上、それなりのストレスはあるのだろうが、極めて自由にやっているところを見ると、全ては自分次第なのだとあらためて実感する。

And if you listen very hard
The tune will come to you at last.
When all are one and one is all
To be a rock and not to roll.

And she's buying a stairway to heaven.

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2008年07月02日

「原子心母」でヒーリング

atom_heart_mother.jpgいかにもイギリス的な幻想的で鬱蒼とした音像の中から微かな光の差し込む瞬間の感動がたまらない。少なくとも「Wish You Were Here」の頃までのPink Floydは完璧なバンドであった。Roger Watersがエゴに走り、ほとんどソロ・アルバム的なニュアンスでレコーディングをした「The Wall」などは糞くらえだと思う。ましてや「The Final Cut」はもはやPink Floydの作品とはいえぬくらい「陰」に傾いてしまっている。
バランスを取り戻す、そして本来の自分自身に戻る。Pink Floydが「The Dark Side Of The Moon」という化け物アルバムを残せたのは、Roger Waters, Dave Gilmour, Nick Mason, Rick Wrightという誰一人として欠けてはならない4人が一つになったからであり、The Beatlesが「Abbey Road」「Sgt. Pepper’s」 という傑作を残したことと全く同じ理由からなのである。こんなことは別に僕が語るまでもなく当然の事実なのだが。

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2008年06月18日

ふたり

songs_for_drella.jpg最近味覚が子供の頃の自然な状態に戻っているようで、外食をするとほとんどの食べ物が「塩辛く」感じてつらい。基本的には昼でも夜でも外で食べなくて済むなら家で料理をする。雑穀米(または玄米)に味噌汁に納豆、野菜の何かという「薄味」が我が家の定番。これが一番落ち着く。

副都心線のお陰で池袋が近くなった。今宵「うちたて屋」でいつものように白味噌煮込みうどんを食し、そのあと店を変え生ビールを1杯。以前なら好んで食べていたメニューのことごとくがとにかく「辛い」。お酒を注文させるために料理の味付けをどうしても濃くする(お店の立場からすると当然か・・)のだろうが、こんな食事を続けていたら間違いなく「成人病」になってしまう。

Lou Reed & John Cale:Songs for Drella

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2008年06月01日

音楽にジャンルは関係ない!

deeppurple_inrock.jpg第16回「早わかりクラシック音楽講座」無事終了!ドタキャンがいくつかあったものの11名の方にご参加いただき盛り上がりました。モーツァルトの「ジュピター」交響曲は若い頃から愛聴しており、最近はほとんど聴くことがなかったものの、この講座のために所有する全ての演奏に耳を傾け、さらには今日の講座で真剣に聴き通した結果、やはりクラシック音楽史上屈指の名曲だ、ということがあらためてわかった。
晩年の貧困生活と闘いながら神の子アマデウスが全精力をかけて産み出した三大交響曲はたったの2ヶ月足らずで書き上げられたとは思えない完成度を誇り、作曲家の天才性を実感させてくれる。特に最後の交響曲であるこの第41番はハ長調というもっともシンプルな調性の中で信じられないほどの音楽的展開を秘めており、とにかくたくさんの方にものにしていただきたい楽曲なのである。
今回の講座の詳細は後日に譲るとして、ヨッフムの晩年のウィーン・フィルとのライブに浸り、雅之さんからお借りしたテンシュテットのフィナーレを聴き、大いに楽しませていただいた。皆様に「感謝」である。

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2008年05月19日

Here Comes the Flood

peter_gabriel_1.jpg小雨降る中、シベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴こうと、ムターがプレヴィン&シュターツカペレ・ドレスデンと録った音盤を一通り聴き、次に諏訪内晶子が何年か前にリリースしたCDを聴いてみた。僕はシベリウス特有の寂寥感を伴ったこの音楽がことのほか好きで、他にもオイストラフチョン・キョン=ファなどの音盤を愛聴する。
ひと言で表現すると恰幅の大きいどっしりとしたいかにもドイツ的なムターに対して、繊細で日本人好みの音楽を創出するのが諏訪内というところか。その日の気分や状態によって聴き分けているが、いずれの演奏も僕はとても好き。

ところで、この諏訪内盤にはイギリスの生んだ現代作曲家サー・ウィリアム・ウォルトンのヴァイオリン協奏曲がカップリングされているのだが、この曲が実に良い。1939年、第二次世界大戦中の作品だが、もともとは当代きってのヴィルトゥオーゾ、ヤッシャ・ハイフェッツの委嘱により作曲されたものということだ。楽器演奏が不得意だったというウォルトンらしく作曲する音楽に自信が持てず、筆は遅々として進まなかったという。
まるでプロコフィエフの協奏曲を聴くような錯覚に陥る瞬間もあるのだが、このウォルトンの協奏曲を聴きながらどういうわけかソロまもないピーター・ガブリエルの音楽を思い出した。

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