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2008年09月24日

「四大元素」~人類は進化する反調和である

rebel_Les_Elements_Hogwood.jpg何年か前、水樹和佳子の「イティハーサ」(古代日本を舞台に「人はどこから来てどこへ行くのか」という壮大なテーマの下繰り広げられるSF大河少女漫画!)に凝った時期があり、その中に次のような件がある(まさにラストの大団円につながる重要なシーン)。その一説だけ採り上げるのはかなり無理があるのだが(少々難解)、あえて抜粋させていただく。

『まず我等は神にあらず・・・

我等を表す言葉はここにはない

意識のある情報体
もしくは情報によって生じた意識体・・・
秩序ある混沌・・・

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2008年09月17日

ジョン・ダンスタブル~来たりたまえ、聖霊よ

dunstable_motet_hilliard_ensamble.jpg「早わかりクラシック音楽講座」の中で、常々、僕自身は専門的な音楽教育を受けておらず、あくまでも趣味のレベルでジャンルを問わず音楽を聴き続けてきたことをお話させていただいている。確かにスコアが明確に読めたり、音を聴いて譜面に落とすことができたり(つまり絶対音感があるということ)するとより一層音楽への理解が深まるだろうし、楽しいだろうなと思うことは多々あった。物事はどんなことでも「感じる」だけでなく「理論的」理解ができることでより一層の信憑性をもつものであり、特に一般にはわかりにくい、難しいとされる「西洋古典音楽」をものにする上で「左脳的に」音楽を聴くことは一方で重要なことであると僕は信じている。おそらく今の歳からでも楽理を勉強することはできるだろうが、どんなことでも頭の柔らかい幼少の頃から始めて積み上げていくに越したことはない。その点を諦めているわけではないが、講座の中では、音楽の造りよりも作曲家の人生や、あるいは当時の社会的背景を研究しながら、作曲家が何を感じ、そして何を考えて音楽を創造したのかを僕なりの観点で教示させていただいており、そのことが何よりも楽しい(それに、ご参加いただいた方々に喜んでいただけることも自分自身の励みになる)。
このあたりの見解についてはいずれまとめて書いてみようと思っている。

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2008年08月31日

ビクトリア、そして「激しい雨が降る」

victoria_tenebrae.jpgビクトリア:聖週間のレスポンソリウム集
ハリー・クリストファーズ指揮ザ・シックスティーン

世俗曲を一切手がけず、生涯を教会音楽の作曲に尽くした16世紀スペインが生んだ大作曲家トマス・ルイス・デ・ビクトリアが、聖週間-すなわちキリスト教信者たちがイエスの受難を悼み、悔悟にくれる1週間-のために書いた18曲からなる音楽集。第1曲、ユダが自分自身を裏切るというキリスト自身の予言を内容とする「我が友が」に始まり、第18曲、イエスが処刑のあと埋葬されるシーン「主は埋められぬ」に至る、70分に及ぶ調べは神々しいほどの輝きと静けさを持ち、祈りの感情がほとばしる。
この音盤は、タワーレコードがEMIミュージック・ジャパンと共同で最近再リリースし、何と1000円ポッキリで手に入れることができる超オススメ盤。

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2008年08月25日

ラッススのレクイエムを繰り返し聴く

lassus_requiem.jpg今の時代、新人が「会社のためだ」とか「社会貢献だ」ということで身を粉のようにして働くなどということはおおよそなくなっているらしい。どの企業でも概ね新人の教育には手を焼いているようだが、特に新興のベンチャー企業ともなるとその色が濃いようである。
「なぜ働くのか?」という問いかけに対して若者は「自己成長のため」と答える。一方、経営者が望むのはあくまで会社への貢献であり、自己成長は後からついてくるものだと考える。「新人フォロー研修」のコンテンツを練りこむため、大学を卒業し、働き始めたばかりの若者たちに「世のため人のために尽くすことの大切さ」を身をもって感じてもらうにはどうするのがベストなのだろうかと今日は一日考えていた。

昨日、滅多に観ないテレビをつけたら、例によって北京オリンピックの話題で、金メダルを取ったソフトボールの上野投手のインタビューをやっていた。「私は自分のためだと妥協してしまうが、人のためだと妥協ができない」という内容の言葉。とても印象に残った。
気持ちが「内(=自分)」に向いた時、物事はうまくいかなくなることが多い。しかしながら、彼女がいうように「他人のため」と心底思ってとった行動は結果を生む。気持ちを外に向けることはとても大事なことなのである。若干26歳の女性がソフトボールというスポーツを通して学んできたことは、座学では決して得られない全てに通じる「真理」だと思う。

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2008年08月20日

一滴の重み

pergolesi_stabat_mater_kingsconsort.jpg一個人のできること、あるいは能力というものはたかがしれているかもしれない。しかし、一粒の水滴が長年続けば穴を開けてしまうように、途轍もない大きな力を生み出すことは大いにありうることである。まがりなりにも人に影響を与えるという職責を肝に銘じて、背水の陣-あるいは「覚悟」という言葉にしてもいいが-をしいて事に臨む勇気を持とう。

いつも人から「もっと自信を持て!」といわれる。確かにまだまだ自分自身を信じ切れていないのかもしれない。それに「過去の実績にすがるな!」ともいわれる。それはそう思う。過去の栄光に頼っている人間はみっともない。別にすがっている意識はないが、あくまで自分独自のものを世に問うていくだけの余裕というか自信はやっぱり必要だ。

キリスト教に関しては決して詳しくない。聖母マリアだとかイエス・キリストだとかいわれても、具体的に愛着は湧かないし、どうでもいいといえばどうでもいいことだと思う。
しかしながら、キリスト関連の映画(例えば、「パッション」とか「最後の誘惑」とか)を観るにつけ、少なくともイエスの母であるマリアの偉大さ、あるいは寛大さに畏れ多いものを感じるのは事実だ。まさに「覚悟」。

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2008年08月09日

祈りのフックス

fux_clemencic.jpgそれにしても昨日入籍したカップルは(中国だけでなく)日本でも多いよう。僕の身近な人たちの中だけでも少なくとも4組を数える。
知人が昨日入籍し、今日は銀座でお披露目のパーティーということで、お招ばれした。出席者20名ほどの小さな手作りの宴席であったが、美味しい食事につけ加え、新婦の友人だというヴァイオリニストが遠くベルギー(彼女はブリュッセル・フィルハーモニーでヴァイオリンを弾いている現役の奏者らしい)から駆けつけ、エルガーの「愛の挨拶」を新郎新婦のために披露してくれた。さすがに現役だけあり良い演奏でした。この曲は、エルガーが、子どもが生まれた年に妻に贈ったといわれる愛らしい名曲であり(ということは以前書いた)、愛知とし子も自身の編曲版をファースト・アルバムに収録しているので、たびたび耳にするのだが、いつ聴いても美しい。

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2008年07月31日

幸福な調べ

couperin_hewitt.jpgやりたいことをやりたいともがいている若者が多い。やりたいことをしてお金を稼ぎ生活をすることができたらどんなに幸せだろうかと誰もが考える。では、あなたができることは一体何なのか?少なくとも積み上げてきた経験、あるいはキャリアから逆算して考えるのが妥当な線で、夢を大いに語りながらも何が無理だ、これはできないと諦めてしまう人も多い。
でも、人生80年といわれる今の世の中で1年や2年道草を食ったところで大した支障にはなるまい。未来のことは誰もわからないし、最終的には後から振り返ってあの時あぁして本当に良かったと思えることが多いのだ。
とにかく夢、目標を持って、今何をすべきかだけは明確にし、一瞬一瞬にベストを尽くしてやることをやってりゃ成果はついてくるものなんだろうってあらためて思う。
あとは心からこうしたいと思う願望があるかどうかだけだ。
最近になってようやく心底想うことがある。きれいごとでなくやっぱり人助けだ。人に教えることって難しいが、自ら気づけるような場を提供することはそれほど難しいことではない。少なくとも前向きな心構えや素直な成長欲求をもっている人に対しては納得できるだけの成果を保証する自信はある。

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2008年07月17日

神秘な防壁

couperin_baumont.jpg今日も暑い。梅雨はまだ明けない。そして、午後から丸一日東銀座。
旅館・吉水のかくえホールにて愛知とし子が「赤ちゃんと寄り添って聴く・・・カノン」(子育てサロン・ナチュラーレ主催)に出演するので、かつての教え子だった友人たちにお客様として子連れで参加いただいた。終了後に近くのNew Yorker’s Caféに呼ばれお茶をしたのだが、初めて会った10年近く前は学生たちだった彼女たちが子持ちの立派な(笑)女性になっていたので、月日の経過の速さと同時に人間の成長度合いの鋭さを実感させられて驚きを隠せなかった・・・。やっぱり人は結婚して子どもができると大きくなる。

今回のコンサートは0歳児とお母さんのために「癒し」をテーマに開催されたものだが、赤ちゃんには(おそらく前世の記憶もまだまだあり)大人には見えない何かが見えて何かが聴こえているらしい。いつもはじっとしていない、あるいは泣きじゃくるという赤子たちがシーンと静まり返り、じっと愛知とし子が奏でる音楽に耳を傾けていたのだという。それに、面白いのはピアノの音色につられてかどうか気持ち良さそうに排便するとも(笑)。まさにデトックス効果。特にこの「かくえホール」のベーゼンドルファーはとても出来が良いらしく、しっとりとした落ち着く気持ちの良い音色を奏でてくれるということだ。
お客様には大変好評だったようで、こういうイベントが継続して開催されると良いと思う。「人間力」という観点から言っても、子どもの頃から「耳に優しい良い音楽」を聴くことはとっても重要だ。

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2008年07月06日

ハインリヒ・シュッツ

Schutz_mauersberger.gif以前、ハイドン作曲の「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」をとりあげたことがある。僕はムーティの指揮を決して評価しないが、この楽曲に関しては十八番のようで、2種類ある音盤はどちらも名作だ。時折とりだしては聴き入る。

今日は第17回「早わかりクラシック音楽講座」であった。毎々そうだが、終了後は概ね好評。今回はソビエトの大作曲家ショスタコーヴィチをとりあげたものだから、ここ数日はショスタコ漬けで、重く暗い(笑)音楽に浸りこんでいた。しかし、そうはいってもショスタコーヴィチは天才で、音楽を聴けば聴くほどその深遠で広大な世界の虜になってしまう。
確かにソビエトという閉鎖された世界で生きざるをえなかった作曲家だけに、第一印象は極めて暗い。しかしまた一方で、おもちゃ箱をひっくり返したかのような「ひょうきんさ」も見せてくれる。実に面白い。
ただし、多少耳疲れしているのは確かで、耳に優しく(ぼーっと聴いていられるということ)、かつ心に染み入る音楽を聴きたくなり取り出したのが、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。それもハイドン作のものではなく、16世紀ドイツの天才作曲家、ハインリヒ・シュッツの同名作。

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2008年06月19日

シンプルに・・・

hildegardvonbingen_symphoniae.jpg最近「思考」が複雑化している。無理やり難しく考えようとしているのかもしれない。「真実」は至ってシンプル。「研修」ひとつとってみても結局どれも言いたいことは一つ。啓発本をどれだけ読んだとしてもやはり「真実」は一つ。
とにかくどんな人にも「わかりやすく」説明ができないと人にものを教えたことにはならない。「教える」とは人が「自ずとやる気になる」ということ。そして以前Dがブログに書いていたようにアドバイスとはその人の考えを「後押ししてあげる」こと。
来週はとあるベンチャー企業での「リーダーシップ研修」、そして週末は「人間力向上セミナー」。ひねらず、シンプルにいこう、とふと思った。
そして、たまたま今日は満月(満月にちなんでThe Bill Evans TrioのMoon Beamsでもとりあげようかと思ったが、気が変わった)なものだから、いっそのこと偏った拘りを捨てようとも思った。

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