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2008年07月02日

「原子心母」でヒーリング

atom_heart_mother.jpgいかにもイギリス的な幻想的で鬱蒼とした音像の中から微かな光の差し込む瞬間の感動がたまらない。少なくとも「Wish You Were Here」の頃までのPink Floydは完璧なバンドであった。Roger Watersがエゴに走り、ほとんどソロ・アルバム的なニュアンスでレコーディングをした「The Wall」などは糞くらえだと思う。ましてや「The Final Cut」はもはやPink Floydの作品とはいえぬくらい「陰」に傾いてしまっている。
バランスを取り戻す、そして本来の自分自身に戻る。Pink Floydが「The Dark Side Of The Moon」という化け物アルバムを残せたのは、Roger Waters, Dave Gilmour, Nick Mason, Rick Wrightという誰一人として欠けてはならない4人が一つになったからであり、The Beatlesが「Abbey Road」「Sgt. Pepper’s」 という傑作を残したことと全く同じ理由からなのである。こんなことは別に僕が語るまでもなく当然の事実なのだが。

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2008年05月19日

Here Comes the Flood

peter_gabriel_1.jpg小雨降る中、シベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴こうと、ムターがプレヴィン&シュターツカペレ・ドレスデンと録った音盤を一通り聴き、次に諏訪内晶子が何年か前にリリースしたCDを聴いてみた。僕はシベリウス特有の寂寥感を伴ったこの音楽がことのほか好きで、他にもオイストラフチョン・キョン=ファなどの音盤を愛聴する。
ひと言で表現すると恰幅の大きいどっしりとしたいかにもドイツ的なムターに対して、繊細で日本人好みの音楽を創出するのが諏訪内というところか。その日の気分や状態によって聴き分けているが、いずれの演奏も僕はとても好き。

ところで、この諏訪内盤にはイギリスの生んだ現代作曲家サー・ウィリアム・ウォルトンのヴァイオリン協奏曲がカップリングされているのだが、この曲が実に良い。1939年、第二次世界大戦中の作品だが、もともとは当代きってのヴィルトゥオーゾ、ヤッシャ・ハイフェッツの委嘱により作曲されたものということだ。楽器演奏が不得意だったというウォルトンらしく作曲する音楽に自信が持てず、筆は遅々として進まなかったという。
まるでプロコフィエフの協奏曲を聴くような錯覚に陥る瞬間もあるのだが、このウォルトンの協奏曲を聴きながらどういうわけかソロまもないピーター・ガブリエルの音楽を思い出した。

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2008年04月15日

Genesis

51mhbWN4RsL._SL500_AA240_.jpgもう17年近く前になると思うが、当時会社の同僚にDというアメリカ人がいた。まだ20歳そこらの留学生で、頭がキレ、日本語も流暢に話す気さくなやつであった。彼はユダヤ人で(敬虔なユダヤ教徒であったのかどうかは今となってはわからないが)、豚肉は絶対に食べないし、牛蒡などの根菜類も人間が食べるものではないというような目で見る、偏食傾向の強い男であったことを思い出す。そういう彼でも気さくで面白く、たかだか半年ほどであったが悲喜交々、共に同じ釜の飯を食うような仲で仕事をしたものだった。
確か当時、「We Can’t Dance」という名のGenesisの最新アルバムがリリースされたばかりの頃で、僕もいくつか彼らのアルバムを熱心に聴いていた時期であった。もともとはPeter Gabrielの音楽が好きで、Peterがリーダーを務めていたということからGenesisに興味を持ち始めたのだが、「有名になり、傲慢になっていく自分自身に嫌気がさした」ということでこのフロント・マンが突如脱退した後、ドラマーであったPhil Collinsがヴォーカルに抜擢されリリースされた最初のアルバムを、偶然事務所のCDラジカセで聴いていたとき、こんなことがあった。
かのDはアルバム・ジャケットを見るなり、顔をゆがめるようにして「どうしてこんなアルバムを聴いてるんだ?!信じられない!」と、まるで化け物でも見るかのような全否定で僕に詰め寄ってきたのだ。その調子があまりに恐かったので、どうしてかと聴くと、Phil Collinsは反ユダヤ思想をもった人間だという。だからGenesisは最悪だし、大嫌いだし、聴くのも憚られるというのだ。少なくともそれまでの僕の概念ではありえない考え方だったので正直驚いた。
なるほど、僕はPhilの立ち入った思想までは知らない。しかし、彼がそういうのだからそうなのかもしれない。まるでナチスやヒトラーを毛嫌いするかのようなPhilに対する口調だったので、それ以後事務所ではGenesisのアルバムは簡単にはかけられなくなったのだ。ただ、そうはいっても件の「A Trick of the Tail」はやっぱり名盤である。

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2008年04月14日

自己中心的に陥っているかもしれない・・・

41DRZ88EG9L._SL500_AA240_.jpg仕事をしていく上で、物事が軌道に乗り出すと誰しもそれを維持もしくは拡大しようと努力を続けることになる。この維持とか拡大が自然の流れに沿った妥当なものなら問題はないのだが、余計なエネルギーをかけることにより過度な負荷がかかり、それに関わる全ての人たちに悪影響を与えることになることが多々ある。関わる全ての人の中でもっとも危険なのが自分自身。人はことの中心にいると客観的にものをみて判断することが難しくなる。
毎月のセミナーを運営していく上でヘルプしていただく人間を確保するために、昨日もある知己の友人と話をしていて、言われたのが、「強引」、「調子良すぎる」というようなニュアンスの言葉。その瞬間はそんなつもりじゃないと弁解したものの、時間をおいて冷静になってみると、確かにそうだったかもしれないと反省した。物事を遂行していくためにはどんなことでも他人の協力が必要になる。だから誠意と謙虚な気持ちを持ってお願いすることが鉄則なのだが、相手との付き合いが長ければ長いほど甘えの感覚や馴れ合いの関係がどうしても先行してしまい、ついつい問題を引き起こしてしまうことになりかねない。

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2008年03月02日

あなた自身を信じて・・・

512TRSVQAWL._AA240_.jpg3月に入って、09年度の新卒就職戦線がいよいよ活発化の様相を呈している。僕のところではこのところ毎週のように「ES講座&自己PR講座」を学生諸君のために開いているのだが、「売り手市場」とはいえ、余裕綽々で自信満々の輩は意外に少ないのが、(逆説的だが)まだ救いかと思う。とにかく「内定をとること」だけを目標にするなと口を酸っぱくして言うことにしている。少なくとも僕に縁のある学生たちは皆素直なようで、「やれといわれればやる」し「考えろといわれれば考え」、教えられたとおりに行動するところが偉い。

一方で、転職エージェント業を始めて思うのだが、転職市場というのも実際はそれほど甘くなく、やはり個々人のこれまでのキャリアや将来に対する意識、姿勢が問われるので、転職志願者は十分な準備と心構えを持って臨まないといけない(新卒のうちから10年後を見据えて就職活動を本気でしっかりしておけば結局のところ説得力のあるキャリアが積めるのだから、学生を啓蒙する仕事もとても意義のあることだと思う)。
何だかんだいいながら、相変わらず日本は「学歴社会」である。表向きはそうではなくなったかのように言われているが、間違いなく「高学歴」の人材が結果的に求められており、二流・三流大学卒の人たちは転職一つとってみても厳しい(もちろん、スペシャリスト的キャリアや戦力を持っている方は別だが)。少なくとも、大学受験というものを乗り越え、一流といわれる大学に入学したという経験そのものが、その人を「判断」する重要な軸となっていることは間違いないようだ(まぁ、「継続力」や「ポテンシャル(可能性)」を判断するという意味では正しいのだけど・・・)。とにかく若い頃から好きなことに向かって継続的に努力し、成果をもっている人間は強い。

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2008年03月01日

こわれもの

yes_fragile.jpgいよいよ3月である。月日の経過は本当に早い・・・。
新しいことを始めるとき、一度白紙に戻して-つまり、凝り固まった既成概念を壊し、全てを捨ててからコトに臨むといいらしい。
昨日、「預言カフェ」に行った際いただいた「預言」の録音テープ起こしをしてみた。再度あらためて聞いてみると、僕自身の情報を一切知らないまま、たかだか3分ほどだが、まるでチェネリングしているかのように話していただいた内容が、本当に的を得ているものだったので、びっくりと同時に感心した。その内容はネガティブなものでは決してなく、聞いた本人が未来に対してやる気を持つようになるのだから、まさしく「神の福音」というか、人に何かアドバイスをしたり、教えたりするときの姿勢はこうあらねばならないとばかりに教わったようで、とても得をした心境である。
ちなみに、かいつまんでどういうことを言っていただいたかというと、

「今まで以上に多角的に物事を見ることができるようになり、深く根をはり、つながりをもてる時期であること。そういうマインドセットをもつように意識することで変革が訪れるということ。困難も柔軟性で乗り越えることができるということ。そして今まで手の届かない遠くにあった情報やコネクションなどが近づいてきて、それによって人生が開けてくるので、まずはドアを怖れずどんどん開いていくことが大事である、と。そのドアを開ける鍵は既に持っているから大丈夫だ」

というようなことであった。納得・・・。

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2008年01月25日

美味い隠れ家的蕎麦処

41TXNT7J0FL._AA240_.jpg昼、同居人の弾くバルトークの「アレグロ・バルバロ」が今日も微かに響く。ピアニストの観点からいわせるとそれほど難しい楽曲ではないようだ。しかし、「音霊」はほとんど強烈なロック音楽に近い。突如気分がLed Zeppelinになり、おもむろに2ndアルバムを取り出し聴く。

"Thank You"

If the sun refused to shine
I would still be loving you
When mountains crumble to the sea
There will still be you and me
Kind of a woman, I give you my all
Kind of a woman, nothing more

太陽の輝きが失われても
貴方を愛している
山々が崩れ海に流れたとしても
貴方と私は大丈夫さ
優しい人よ、全てを捧げる
何よりも優しい人よ

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2007年11月28日

衝撃のプログレッシブ・ロック

41HNA8A8TYL._AA240_.jpg人との出逢い、モノとの出逢い、コトとの出逢い。それは人間の幅を広げる大いなるチャンス。今日も素晴らしい「出逢い」を体験させていただいた。人々に「感謝」である。
僕は「人間力」講座のほか「クラシック音楽講座」を主宰している。残念なことに楽器は弾けない。しかし、モノ(音楽)の善し悪しを判断する「審美眼」は持ち合わせていると自負している。

そういう僕もクラシック音楽との出逢いは「偶然」であった。「偶然」とは「然るべくして偶う」と書く。全ては「必然」なのである。
実は、小学生から中学生の頃、確かTBSで山口百恵の主演する「赤いシリーズ」がブームであった。中で山口百恵が出演しない「赤い激流」というドラマがあった。水谷豊が主演のドラマで、ショパンの「英雄ポロネーズ」やベートーヴェンの「テンペスト」のフィナーレが番組内で流れていたことに衝撃を受け、初めてクラシックの作曲家の存在を意識したのである(もちろん義務教育を受けている頃、音楽室の肖像画によりある程度の認識はあったのだが)。以来、クラシック音楽にはまった。はまりにはまった。しかし、一方で「クラシック音楽」至上主義的な考えも生まれ、いわゆる「ポピュラー音楽」を否定していた時期もある。ちょうど高校生の頃だ。

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2007年10月23日

パヴァーヌ~かもめの歌

41HN0CNNGBL._AA240_.jpg今年はラヴェルの没後70年ということもあり、知ってか知らずかあちこちで彼の音楽を聴くことが多い。ラヴェルの楽曲を特別愛着持って聴いてきたわけではないのだが、一時期バレエにはまっていた時期があったゆえ、近現代フランス音楽の中では結構お気に入りの部類の音楽であるのは間違いない。殊に「亡き王女のパヴァーヌ」という音楽が好きで、時折CDトレイに音盤を乗せて、悦に浸っている。その際、取りだすのは必ず、クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団盤である。

今日も久しぶりにこの楽曲を聴いていたのだが、聴きながらふとキング・クリムゾンの「かもめの歌」を思い出した。第4作目「アイランズ」に収録されているオーボエがメロディを奏でるクラシカルな室内楽的名曲なのだが、曲想や旋律、雰囲気がとても似ているのだ。

King Crimson:Islands

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2007年10月15日

エクソシスト?!

514V9aS6dEL._AA240_.jpgお昼に久しぶりの知人と食事をしていて、企業の中の「鬱病」やストレス・マネジメントに話が及び、人材育成などの仕事に就いていると個人からもその手の悩みを含めた依頼が非常に増えており、明日は我が身で他人事ではないかも、などとついつい話に花が咲いた。まぁ、1日のうちに10数時間もパソコンに向かい、人と深く交わることなく、しかも休みを返上してまで仕事をしていれば「精神に破綻を来す」のもしょうがないといえばしょうがないことなのかもしれない。しかしながら、本来、企業がメンタル・ヘルス面により一層の意識を向け、改善を行っていかなければならないはずで、残念ながらそこまで手が回っていないというのが現実のようである。

これまで仕事を通じて10,000人近くの若者と接してきた経験から推測すると、例えば世にパニック症候群とか「精神病」とかいわれているものの多くは意外に病気ではなく、「磁場」の問題や「憑依現象」だと考え主張する人も一方ではいるようで、このあたりの論議は「見える」「見えない」、「信じる」「信じない」という世界の話になってしまうのでなかなか結論は出せないのだが、僕自身はやはり「目に見えない何か」の影響が強いのではないかと思うのである。

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