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2008年11月28日

Spain

chick_light_as_a_feather.jpg事が起こってしまってから気づいて「後の祭」だということがよくあろう。
問題が起きたときに、大抵の人はその原因を「外」に見つけようとする。どんなに血眼になって探そうとも「外」にあるはずもなく、結局は自分自身の「内」にあるのだということに気づけるだけで様子はガラッと変る。問題やトラブルは恐らくほとんどの場合、「エゴ(我)による行動」をその因としているのだから、「エゴによる行動」か「そうでないか」を見極められるようになると、途端に事はうまく運ぶようになる。その見極めはかなり難しいと思うが、自分自身の「直観力」、「感覚」をもっと信じるところから始めることが肝心だ。初めの直感ほど「正しい」ことはない。迷いに迷って、考え過ぎれば考え過ぎるほど人は道を誤るもの。

幼少時に失明したにもかかわらず、ホアキン・ロドリーゴが世に送り出した名曲は数多い。中でも美しい旋律と哀愁漂う楽想をもった傑作「アランフエス協奏曲」は20世紀が産んだ5本の指に入る協奏曲といっても過言ではない。まさに「直感」だけを頼りに孤高の作曲家が生み出した心に染み入る音楽。今や通俗曲となったこの曲を普段好んで聴くことは滅多にない。しかし、年に1度か2度、ふと取り出して耳にするのはカルロス・ボネルがデュトワ&モントリオール響をバックに録音したDecca盤(1980年:この頃のデュトワはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、ロシア物、フランス物、スペイン物など多くの名盤を残している)。ともかく涙が出るほど美しい。第2楽章のあの有名な憂愁感漂う旋律を創出しただけでもロドリーゴは偉い!

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2008年10月12日

全脳的生き方のススメ

bill_evans_sunday_at_the.jpg久しぶりに一日家の中で過ごす。とはいえ、10月はイベント目白押しで、やらなければならない(考えなければならない)ことが多く、ぼーっとするわけにもいかず、朝からPCに向かっては資料を作成したり、参考文献を読んだり、あるいは机の上に買ったまま積んである書籍のいくつかを同時に読み進めたり、と頭の中はいつも以上に忙しい。

ダニエル・ピンク著(大前研一訳)「ハイ・コンセプト~『新しいこと』を考え出す人の時代」を読む。残念ながら大前氏の邦訳の出来は相変わらず決して良いものとは言えない(英語ができるなら、おそらく原書で読んだ方が良さそうです)が、「全体の調和」や「共感」、「生きがい」などのキーワードで表現された「感性」について、そして全脳的なものの見方、生き方ができるようになることが重要だということが詳細に述べられており、なかなか面白い。何だか、僕自身が愚直に追い続けてきたことが、ようやく花開くのではないかという期待と、まさに「人間力向上セミナー」において提示しようとしていること(それも理屈や理論ではなく体感的に-すなわち座学ではなく、体験実習を通して)とほぼ同じことがわかりやすく書かれており、読んでいて嬉しくなった。最近では、セミナーを実施するたびに、受講生の方々の反応から「間違いなく人間にとって大切な本質を知り、体得できる」ものを提供できているという自負と自信があり、一人でも多くの方に知っていただきたいと密かに思っている。

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2008年10月10日

計画された偶発性

Monks_Music.jpgキャリアについて考える時、スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授が提唱した「計画された偶発性(Planned Happenstance)」理論は、まだまだ適性が明確に見えていない20代の若者たちにとって未来を楽観的に考え、自身を導く材料として近年注目を浴びるようになってきているらしい。キャリアというものは、用意周到に計画して準備できるものではなく、むしろ偶然に目前に起こっていく事柄を知らず知らず捕らえているうちに積みあがっていくものだという考え方である。
なるほど、僕自身も20年前にはまさか今のような状況、あるいは職業に就いているとは想像もしなかったし、振り返ると、偶然の選択の積み重ねにより「今」ができあがり、結果として「あるべきキャリア」に結びついているのだから、「やりたいこと」が見えなくても決して悲観することはないのだと相談に来る若者には助言している。むしろ、20歳や30歳で明確に方向性が見えているとしたら、それはプロ・スポーツの世界に稀にいる一流選手(例えばイチロー然り、北島康介然り)のような存在で、ほとんどの場合ががそうでないということを知っておくといい。

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2008年06月25日

ラヴェルのピアノ協奏曲

hancock_gershwin.jpgモーリス・ラヴェルのピアノ協奏曲。特にその第2楽章の美しさは言語を絶する。普段愛聴するのはアルゲリッチ盤。何年か前にサントリーホールで聴いたルガンスキーの演奏もとても良かった(ハイドシェックはラヴェルの協奏曲はやったことがあるのだろうか?聴いてみたいものだ・・)。

昨日のHUBでのLiveに刺激を受けたのか妙にJazzを聴きたくなっている。
Herbie Hancock。今やJazz界の大御所になったHerbieがGeorge Gershwin生誕100年を記念して録音したGershwin’s World。ともかく参加アーティストの顔ぶれが並大抵ではない。Kathleen Battle、Chick Corea、Joni Mitchell、Wayne Shorter、Stevie Wonderなどなど。タイトル通りこのアルバム1枚により不滅のガーシュウィン・ミュージックが堪能できる。
稀代のシンガーソングライター、Joni Mitchellの歌う「The Man I Love」や「Summer Time」は絶品(自作曲を歌うJoniの歌い方とは全く異質で、いかに彼女が表現力豊かかが思い知らされる)!かつて自身のアルバムでPeter Gabrielとデュエットした「My Secret Place」のVideo Clipはとにかく良かった。やっぱりあの当時のGabrielのソング・ライティングと歌唱は最高だなとあらためて感慨に耽ると同時に、Kate BushやJoniとの美しいコラボレートによりPeterの独特の世界がよりエロティックにかつ清らかに拡がっていたのだと痛感する。そういえばPeter Gabrielはどうしているのだろう。昨年のトリノでの冬季オリンピックの開会式でJohn Lennonの「Imagine」を披露した時はびっくりしたが、それ以来音沙汰がないように思う。最近は随分寡作になっているのであと数年はニューアルバムをリリースしそうもないが、そろそろ新作を聴きたくなってきた。それに日本ではとんとLiveをやってくれないが、何とか実現してもらいたい(とはいえ、全盛期の姿はは見るべくもないゆえ失望しないかどうか不安でもあるが)。

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2008年06月24日

HUB浅草店~五十嵐明要

coltrane_live_at_birdland.jpg久しぶりにJazz魂をくすぐる演奏に出逢った。
今宵、急遽お誘いがあり、HUB浅草店に出向く。知る人ぞ知る東京で、いや日本で最も熱いLiveを聴かせるJazz Barとのこと。特に今夜は、アルトサックスの五十嵐明要氏率いるザ・聞楽亭にテナーサックス奏者広津誠氏が絡むSwing Night。こういうクラブでのJazz Liveは2001年、同時多発テロの半年前に訪れたNew YorkのVillage Vanguard(Branford Marsalis Quintett!)以来だから自ずと興奮した。まさに目の前、ほとんどかぶりつきといっていい席でビールを嗜みながら2 stage楽しませていただいた。本当に本物の音楽というのは浄化力が高い。何だかもやもやしていたものが完全に吹っ切れたようだし、明日からまた元気に頑張ってやっていけそうだ。
しかし、このお店は穴場ではなかろうか。Jazz好きな(特別Jazz好きじゃなくてもOK)友人たちを連れて行きたくもあり、独り占めしたくもあり、複雑な心境。毎日様々なアーティストによりLiveが繰り広げられているので興味ある方はご一緒しましょう!
浅草は確か初めての訪問だが、下町風情が粋でお洒落。たびたび訪問したいものである。

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2008年05月01日

志、恒、識あるを要す

21F6YEG6S4L._SL500_AA180_.jpgいつの間にか5月。どうということのない長閑な一日だったが、慌しく過ぎた日でもあった。午前中に事務作業をこなし、恵比寿に出掛ける。先日の「人間力向上セミナー」の個人セッションを1件こなし、その後は市ヶ谷へ。駅上のスターバックスで2時間ほどミーティング。結局20:00頃に帰宅し、ひとり寂しく(笑)食事をしていたら、相方が弟T君同伴で帰ってきた。T君も仕事が忙しいようで1ヶ月半ぶりかな。GWは時間があるらしく、まだ終わってなかった個人セッションの予約を受け、談笑。何だかみんな人を求めてるんだな。「親和」の交流は重要だ・・・。
恵比寿での個人セッションでもそうだったし、T君との世間話の中でも同じ話題が出たのだが、セミナーで「学んだこと」を日常の仕事の中で体感的に気づけた瞬間があったという。セミナーを受講してなければもちろん気づくことなく素通りしていたはずだともいう。なるほど、やっぱりあの2日間の凝縮された「学び」は非常に意味があるものだと手前味噌ながら実感した。

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2008年04月28日

昭和の記憶

61SKCG055ML._SL500_AA240_.jpgMiles DavisのBitches Brew。メタル期(1972~74)King Crimsonが産み出した諸作。いずれも混沌とした中にふと垣間見える(聴こえる)「調和」が魅力的。こういう音楽を耳にすると、1970年前後-つまり昭和45年前後の思い出が明滅しながら記憶の此方に浮上してくるから不思議だ。MilesもCrimsonも2008年の今でも決して古びることはない。こんなに斬新で魂を揺さぶるリズムとハーモニーはなかなか出逢えない。

1970年代初頭。泥沼化するベトナム戦争、連合赤軍浅間山荘事件、三島事件、大阪万博。などなど。当時小学校低学年だった僕にとっては遠い過去の記憶。子どもであるがゆえに世間で起こっている事件に関してはほぼOn timeでは記憶がない。ただし、当時の事件を取材した週刊誌や特集号が自宅の書棚に並んであったという記憶は確かにある。子ども心にぱらぱらとページをめくった記憶も確かだ。
あの頃の日本人はとても気概があった(と思う)。今の、画一化された横並びの教育がまかり通る「腑抜け」のような時代に比べ、山もあり谷もあったが、人々には「生きている」という実感があったはずだ。そういう時代がもう一度戻ってこないものだろうか・・・。
何だかふと古き良き(といっていかどうかはわからないが)あの時代が妙に懐かしくなり、あの頃創り出された音盤をいくつか聴いてみた。良い。とにかく良い。予定調和的でない即興とも思える躍動感がたまらない。

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2008年04月27日

プレヴィンのジャズ・ピアノ

51lxpMi58pL._SL500_AA240_.jpgジョージ・バーナード・ショーの著作に「ピグマリオン」という戯曲がある。ギリシャ神話に登場する王ピュグマリオーンの逸話を題材にした創作劇。ピュグマリオーンの伝説もショーの戯曲に関しても残念ながら詳しくないので言及は避ける。ただし、簡単にいうと、現実の女性に失望した王が彫刻に生命を与え、それを妻に迎えるという話らしい。何だか今の時代のバーチャル恋愛に近い話。理想と現実のギャップに苦しみ悩む人は多いが、所詮バーチャルはバーチャル。現実的に地に足をつけて、「楽しむ」ことは人としてとても大事なこと。今日もセミナーを終え、つくづく思ったのだが、純粋に人と人がつながっていく様は感動的で必然的。誰もが一つになることを求めているのだからとにかく楽しもうじゃないか。
ところで、上記バーナード・ショーの戯曲を原作にしたミュージカル『マイ・フェア・レディ』。ブロードウェイでロングランとなったこの名作も初演から半世紀余り経過する。

Shelly Manne & His Friends:My Fair Lady

Shelly Manne(drums)
Andre Previn(piano)
Leroy Vinnegar(bass)

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2008年04月18日

朝から「夜」の音楽・・・

417XS1Q0SML._SL500_AA240_.jpg冷たい雨の中の午後一番、日比谷のとある会社にてアポイント。1時間強ミーティングをする。その後、渋谷に移動し、久しぶりにYさんと1時間ちょっと語る。年末年始頃は大変そうで、正直近寄りがたいオーラを醸し出していた彼女も随分落ち着き、抜けたようで調子良さげに見えた。話をいろいろ聞いてみても、やはり悪い意味での固執や拘りが解消されたようで、自然の流れに任せることの重要性がわかったみたい。よかった。
5月末に愛知とし子が久しぶりのソロ・リサイタルを開催するので、そのチケットを最近売り歩いている(笑)。今日もYさんの方から会いたいと言ってきたついでに買っていただく。彼女を含め周りにいるたくさんの方々がソロ・リサイタルを楽しみにしているようで、ピアニストともども僕自身にも気合いが入る。当然僕は舞台に出るわけじゃないので気負う必要は全くないのだが、身内のステージに関しては他人事と思えず、直前になると自分自身が緊張してしまうのだから堪らない。杉並公会堂小ホールの収容人数はそれほど大きくないので、満員にしようととにかく一生懸命。皆様、ご来場のほどよろしくお願いします。

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2008年02月20日

ラッシュ・アワーのMJQ

513YBQDJSEL._AA240_.jpg午前中、羽田方面にて所用があったので山手線に乗る。ラッシュアワーの山手線は何年ぶりだろうか(というよりラッシュアワーは何年ぶりだろう)?前職の時も出勤時間はアバウトだったので通勤ピークタイムに電車に乗り合わせることはまずなかった。車内の尋常でない混雑ぶりを体感しながらサラリーマンは毎日のようにこういう状況に置かれるのかと感心した。
京浜急行の車内では先日Dにすすめられた「環境問題はなぜウソがまかり通るのか(武田邦彦著)」を読む。「環境問題」という大義名分の下、マスコミに煽り立てられた「ダイオキシン問題」や「地球温暖化の故意の誤報」などをとりあげ、国民がいかに騙され、一部のビジネスの餌食と化しているかが警鐘を込めながら懇切丁寧に書かれている。滅法面白い。やっぱり何事も人の話やマスコミの情報を鵜呑みにするのではなく、自分の目や耳で確かめるべきですね。自ら体験・体感してこそ知識となり智慧となるものです。

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